「…お母さん、これ何?」
「何って見て分かるじゃない。お赤飯よ」
あたしの向かいに座ってニヤニヤと笑う我が両親。
テツは普通に食べてるし。
「にしてもやっとくっついたわね!
もういつくっつくか、逆に心配してたんだから!
ね、お父さん?」
「そうだぞ!
俺がどんだけ頑張って夕飯を二人きりにさせてもくっつかないから、心配で心配で」
ねぇ、お二人さん。
会話の内容がおかしいの分かってる?
普通のお父さんって娘に彼氏できたら、俺は認めない!とか言うものじゃないの?
あたしが漫画読みすぎのせいで、考えがズレてるのか?
「『好きーーーーーー!』なんて叫んじゃって。
ほんと青春っていいわよね~!」
「わーーー!お母さんやめて!
昨日のことを掘り返さないで!」
恥ずかしい。
あんなに思いっきり叫んだからお母さん達にも聞こえてるとは薄々思ってたけど……
それを本人の目の前で言わないで!
しばらく土の中で冬眠してたい気分。



