「あ、首筋(ここ)だいぶ薄くなってきたな。
またつけよーか?」
「い、いらないわ!てか降りて!」
ジタバタと暴れるあたしとは対照的に、テツはこの状況を楽しむかのように冷静。
下にいるであろうお父さんとお母さんでも叫んで呼ぼうか。
「…澪」
「何!?やっと降りる気になっ……」
ちゅ。
お父さんとお母さんを呼ぼうと口を開いた途端にテツに名前を呼ばれて、降りる気になったのかとテツの方を向いたらされたのは二度目となるキス。
キスで静かになるあたしもどうかと思うけど、どうしたらいいか分からずにテツを見つめる。
テツの額があたしのにくっついて、ニヤリと笑う。
「どう?朝イチのキスは?」
「……バカテツ」
そんなの、嬉しいに決まってるじゃん。



