こいつ、俺の嫁。




学校から全速力で家に帰り、声をかけてくるお母さんを無視して部屋に入る。



部屋に入るとすぐに窓の鍵が閉まってることを確認して、ベッドに頭からダイブ。



「最悪!なんなのよ!ほんっとムカつく!」



枕に顔を埋めて思いっきり叫ぶ。



自分が勘違いしてたのも恥ずかしいけど、何よりあいつにはめられたことが悔しい。



向坂先輩と木嶋先輩が幼なじみで付き合ってたのは意外だったなー…って問題はそこじゃない!



あたしが向坂先輩に嫉妬してるのがバレていたのも恥ずかしい。



ヒトの裏の裏を読むのが得意なテツなら、きっとあたしがテツのことを好きなのが分かったはず。



バレてしまった。
もうあいつに合わせる顔がない。



告白なんて出来るわけないし!
そんな勇気、身体中探しても見つかるわけないし!



「あー!もうどうしよう!!」