「ん?あぁ、澪ちゃんも知ってるでしょ?
木嶋剣二、バレー部の主将。あれ、私の彼氏なのよ」
「2人も幼なじみなんすよね~」
「そうよ!ただあんたと澪ちゃんと違うのは、産まれた時から一緒ってとこかな」
全て繋がってしまった。
昨日わざとあたしの鞄に肘のサポーターを入れたのも、木嶋先輩のことを"主将"と言わずに向坂先輩の"彼氏"と言ったことも。
そして何より核心的なのが、こいつのしてやったりな笑み。
はめられた。こいつに。この巨人に。
きっと昨日あたしを襲ったから、というか何かしら怒らせる予定だったからあたしを怒らせて、翌朝は起こしに来ないだろうと考え肘のサポーターをあたしの鞄に入れ、あたしから来るように仕向けた。
来る頃になって向坂先輩と話して、2人でいるところをあたしに見させる。
そして決め手が木嶋先輩のことを彼氏といって、向坂先輩に彼氏がいることを知らしめる。
全てがこいつの計画だったんだ。
あたしを嫉妬させて、勘違いさせるための。
どんだけ意地悪なのよ。
恥ずかしすぎる。一人で勝手に思い込んで。



