「じゃあ、逆に聞くけど、もしテツさんが自分の前で他の女の人の話したら澪はどう思う?」



テツがあたしの前で他の女の人の話をしたら……



想像するのはテツが向坂先輩の話をする姿。



『今日、麗センパイがさー……』


『俺がこう言ったら麗センパイなんて言ったと思う?』


『ほんと麗センパイといると楽しくてさ~…』



考えるだけで胸の辺りがズキズキと痛む。



「……嫌だ。あたしがいるのに他の子の話して欲しくない。
それに何だかイラッとする」



痛む胸を押さえるように胸元のワイシャツを掴む。



カレーうどんを食べ終えた未来は箸を置いてお茶を一口飲むと頬杖をついて笑った。



「…そういうこと。
その気持ちをテツさんも感じてたってことでしょ?」