「夕飯食べたあとに食われたか!?」


「ちっ、ちが…食われてないわ!」



食われかけたから違うとは言いきれなかったけど、食われてはないのでそこは否定した。



否定したら未来になぜか舌打ちされた。



昨日のことを話そうと思ったけど、小橋くんが隣で寝ているとはいえ聞かれてはいけないと思い、お昼に未来と食堂に来た時に話した。



「…はぁ。それは怒るでしょ」


「え、なんで?なんでテツが怒るの?」



今日の定食、カレーうどんを食べて未来はため息をついた。



だってテツはあたしのことなんて何とも思ってないわけで。
小橋くんのことを言って怒る理由なんて…



「ほんとは本人から聞いた方がいいと思って今まで言わなかったけど、もうダメだ。
テツさん、すんません」


「…?」



もう食べているのに再びいただきますをするように、未来は手を合わせた。