こいつ、俺の嫁。





何も言わずに手を繋いで歩いてくれた麗さん。




手から伝わる麗さんの体温がやけに心地よかった。




「さ、どうぞ。一応綺麗にはしてるつもりだけど狭いし汚いよ?」


「お邪魔します……」




一人暮らしをしてる麗さんのアパートに着いて、麗さんの後に続いて部屋に入る。




モコモコのハートのクッションが置かれていたり、薄いピンクのカーペットだったりと可愛い家具がたくさん置かれてる。




あたしは誘導されるままに赤い座椅子に座り、麗さんがキッチンでカフェオレを淹れていくれてる間ただボーッと部屋を眺めていた。




写真たてには麗さんと木嶋先輩との写真もある。
いくつか見ていくとスーツ姿の木嶋先輩とのツーショットがあった。




麗さんが自撮りで撮っていて木嶋先輩は撮られているのを知らない様子。
それより木嶋先輩がいつもより緊張してるようだけど……




正座して背筋めっちゃピンと伸びてるし。




「あ、それね!この前私の両親に挨拶に行った時のやつ!
剣ちゃんガッチガチに緊張してウケたから撮っちゃった」


「そうだったんですね。どうりで緊張してるわけですね」




カフェオレを持ってきてくれた麗さんに説明されて納得した。




いつも堂々としてた木嶋先輩だから、確かにこれはかなりレアな姿かも。




そして相変わらずの木嶋先輩に思わず笑ってしまう。