でも一人になれば思い出すのはテツのことばかり。
こうやって駅前を歩いていればどこかにテツがいるんじゃないかって姿を探してる。
いるわけないのに……
「……澪ちゃん?」
「え、……?」
立ち止まって俯いていれば背後からあたしの名前を呼ぶ声が聞こえた。
振り返ればそこにはベージュのトートバッグを持った麗さんがいた。
久し振りの再会と蘇る懐かしい思い出につい涙が溢れだしてしまった。
「…うらら、さん……っ」
「え、ちょどうしたの!?転んだの!?」
どうして転んだという話になったのか分からないけど、麗さんはあたしに駆け寄ってきて怪我をしてないか確認してる。
あたしはそんなの構わずに麗さんに抱きついた。
あたしの行動が珍しかったのか何かを察した麗さんは優しく頭を撫でてくれた。
「……私の家来る?
最近買ったコーヒーメーカーでカフェオレ作ってあげる」



