三輪田くん達は今日こっちで練習試合があったらしく、その帰りにちょっとした話題になってるこのカフェにやって来たらしい。
武智先輩は追加注文する度に「澪さーん!澪さーん!」って呼んでくるし。
ちゃんと店員を呼ぶベルがあるにも関わらず。
というかバイト中は澪じゃなくてみーちゃんだって何度も説明してるのに。
武智先輩があたしのことを呼ぶと毎回ミオさんが三輪田くん達のテーブルに行ってた。
今日のバイトは厄介な知り合いが来たせいでものすごく疲れた。
「お疲れさまでした~」
「みーちゃんお疲れさま~!」
ミオさんに挨拶をして店を出る。
裏口から表通りに出ると、さっきまで店にいた三輪田くんが道路沿いのフェンスに寄りかかっていた。
三輪田くんはあたしと目が合うと軽く頭を下げた。
「三輪田くん!?どうしたの!?先輩達は!?」
「……今日はこっちに泊まって帰る…ッス
…先輩たちは先にホテル行ってる」
「…そうなんだ……って冷えてるじゃん!」
三輪田くんの地元と違ってこっちは夜かなり冷える。
必死に三輪田くんの腕をさする。
大事な選手に風邪をひかせるわけにはいかない。
というかいつからここにいたんだろう。
一体何のために……



