こいつ、俺の嫁。





「テツが東京行っちゃうよ~…!」


「そんなに寂しいならそう言えばいいじゃないですか。
というかなんで私にその話するんですか!?」




ファミレスのドリンクバーをやけ酒のように一気飲みして強い音をたててテーブルに置く。




空になったグラスをテーブルに頬をつけて眺める。




「私じゃなくて未来センパイに言えばいいじゃないですか」


「…未来に言ったって軽く受け流されるし」


「……はぁ」




部活終わりの桃子ちゃんをファミレスへ連行してテツが宮古大を受けようとしていることを話した。




桃子ちゃんは終始呆れながらも話は聞いてくれた。




というか桃子ちゃん登場の時とキャラ変わってない?




「彼女なら素直に言ったっていいじゃないですか。
それを我慢して私に愚痴る意味が分からないです」


「あたしの我が儘でテツを引き留めるわけにはいかないよ。
寂しいって素直に言ってもテツの荷物になるだけだよ」




テツの人生はあたしのものじゃない。
テツの人生はテツのもの。




それをあたしの身勝手な我が儘で引き留めてあたしがそうしてほしい道へ進ませるわけにはいかない。




「だからって私に愚痴らないでくださいよ」


「だって愚痴らずにはいられないんだよー!」


「ほんっとめんどくさい人ですね!」




今度は桃子ちゃんがオレンジジュースを飲みほしてテーブルに勢いよく置いた。