あたしは咄嗟にテツから顔を逸らした。
「て、テツが宮古大からスポーツ推薦が来てるって聞いて……っ!」
「…チッ、成宮か」
テツは舌打ちをしてあたしから離れていく。
「成宮明日しばく」とかテツが呟いてるけど、あたしにはそんなことはどうでもいい。
「……受けるの?その推薦」
なんでこれを聞いたのかは自分でもよく分からない。
もしかしたら予想してた答えと違う答えが返ってくるかもしれない、なんて淡い期待が心の隅にあったからなのかもしれない。
しばらくの沈黙の後、テツが口を開いた。
それが怖くてあたしは思いっきり目を瞑った。
「……あぁ。宮古大に行って、バレーを続ける」
予想していた答えが返ってきてしまった。
なんで悲しむ必要があるの?
予想通りの答えでいいんじゃない。
だってあたしは……
「そ、そっか!
スポーツ推薦なら勉強あんましてこなかったテツでもいけるんじゃない!?」
「あぁ?あー、鉄也くん傷ついた~。
澪、お前の体で癒して」
「はぁ!?ちょっ…と、んっ……」
テツが決めたことを受け止めて応援するって決めたんだから。



