夜。
いつものようにテツの部屋でテツの帰りを待つ。
テツは最近放課後にある特別補習を受けて帰ってくるから、帰りは別々なことが多い。
部屋のドアが開いてテツが怠そうに入ってきた。
「あ、テツおかえり…ってちょっと!?」
「頭がパンクして死にそー」
帰ってきていきなりテツはあたしに寄りかかるようにして抱きついてきた。
小さい体にありったけの力を入れて倒れないように何とかテツを受け止める。
確かに今まであまり勉強というものをしてこなかったテツにとってはこの補習は苦痛だと思う。
部活もないからリフレッシュに体動かすこともないもんね。
寄りかかってくるテツを何とか起こして二人でテツのベッドに座る。
テツの部屋にあるテレビを見ていても、内容は頭に入ってこない。
さっきからずっと先輩達から聞いた話ばかりが頭の中をリピートしている。
テツに聞きたいのになかなか切り出せない。
「おい、聞いてんの?」
「へ!?な、なに!?何か言った!?」
いきなり目の前にテツの顔が出てきて我に返る。
しまった!別のこと考えすぎてテツの話何にも聞いてなかった!



