「…こいつらほぼ毎日ここに来て勉強してってんだぜ?
あの成宮が勉強とか笑えるよな~」
「ちょ、なんで笑ってんすか尋人さん!?
俺だって頑張ってんすから~」
「ハイハイ分かってんよ」
コーヒーを持ってきた尋人さんは二人のところにそれぞれブラックコーヒーを置いた。
もらったコーヒーに成宮先輩はドバドバ砂糖を入れてる。
そんなに入れるなら最初からカフェラテとか頼めばいいのに…
なんて思いながらその風景を眺める。
「あー、にしてもこの赤本もう無理すぎて飽きたわ。
澪ちゃんの旦那はいいよなー、勉強しなくても大学行けるんだから」
「え、それってどういう……」
あたしの旦那と言ったらテツのこと。
勉強しなくても大学行けるってどういうこと?
あたしの反応を見て悟った成宮先輩は気まずそうに口を手で覆った。
「あれ?もしかしてテツから聞いてないの?
じゃ、今のはなかったことに……」
「できないんで今ここで吐いてください」
固まるあたしの代わりに未来が成宮先輩に食いついた。
なかなか言おうとしない成宮先輩に兼田先輩はため息をついて教えてくれた。
「…今、鉄也に宮古大からスポーツ推薦の話が来てる。
あいつはそれを受けるつもりだ」



