悔しい県大会から1週間くらいが過ぎた。
「……はぁ…」
「…そんな重いため息つかれたらせっかくのカフェラテが不味くなるんだけど」
「あ、ごめんね。そうだよね、せっかく尋人さんが淹れてくれたもんね」
「ぶっ!べ、別にそういう意味で言ってるんじゃなくて……!」
湯気が出ているティラミスラテを見てはまたため息をつく。
隣で未来が慌ててることなんて気にもならない。
「それで?ため息をつく原因はテツさん?」
「…うん」
県大会が終わってテツはバレー部を引退した。
てっきり春高までやるかと思ったけど、本人が言うにはやりきったからもういいらしい。
テツが決めたことなら何も言わないけど、問題はそこじゃなく。
「…最近テツ、あれ以来何かをずっと考えてるんだよね」
「へぇ、考えたこととかなさそうなのにあの人」
「そうなんだよね…って未来さんそれはテツに失礼でしょ!」
県大会が終わってからテツはずっと何かを考えている。
正確に言えば県大会の帰り道から。
何かあったのか聞いても別にしか言わないし。
ずっと悩んでるなら相談くらいして欲しいのに。
力になれないとしても、話くらいは聞いてあげられるのに。



