体育館を出て林部さんの姿を探す。
やっとの思いで林部さんの後ろ姿を見つけて、追いかけていくとそこは屋上だった。
「…林部さん……」
「……」
林部さんはフェンスを握って俯いている。
聞いて、林部さん。私は……
「私は林部さんと違ってバレーなんて全然分からない。
だからってテツのことなら林部さんに負けるつもりはないし、バレーが分からないからってテツを譲るつもりもない。
あたしはあたしのやり方でテツを支えていきたい」
でもテツの全てをあたしが支えることはできない。
きっとあたしにだってテツのことで理解できないことだってある。
それはきっとバレーのことが多いと思う。
だから…
「あたしじゃ支えきれないところは兼田先輩や成宮先輩に支えてもらってる。
それでも足りない時は林部さん、あなたにもテツのこと支えてほしい」
誰かを支えるって一人じゃ絶対にできない。
誰かと一緒になってその人を支えていくものだと思うから。
あたしがテツや未来、麗さん達に支えられているように、テツだってあたしだけじゃ支えきれないから。
林部さんの隣に立って笑いかけると林部さんは今にも泣きそうな顔をしてその場に座り込んだ。
「……そんなこと言われたら…何も言い返せないじゃないですか……っ」
泣いてるのかと思ったら林部さんは満面の笑顔を浮かべてた。
その笑顔を見て林部さんを見て感じていたモヤモヤが晴れた。
あぁ、林部さんってあの時の……



