尻餅をついても頑張って後ろへ下がっていくと背中にひんやりとした感触。



目だけを向ければそれは壁で、これ以上は下がれないことを知らされてしまった。



「ちょ、ちょっと……!?」



視線をテツから外した隙にあたしの足の間にテツの足が入ってきて、あたしの足でテツの足を挟んでるような状態になった。



テツはあたしの顔の横の壁に手をつけると一気に顔を近付けてきた。



わずかに鼻先が触れあった。



嘘!?
このままテツに…き、キスされちゃうの!?



目を閉じたテツを見て、あたしも反射的に目を強く閉じた。