「…未来はさ、例えば付き合ってる人がいて、その人の好きなことを一緒にやろうって思ったり、そのことについて知っとくべきだって思う?」
「……あー、なるほど。
マネージャーに言われたんでしょ?"テツさんの彼女がバレーの素人なんて呆れる"的なこと」
「…なっ!?」
図星で言葉がでなかった。
なんで未来は何でも分かってしまうんだ!?
あたしの反応を見て図星だと悟った未来は深くため息をつくと、次にはあたしの額に自分のをつけた。
「経験者だから理解してあげられることはあると思うよ?
でもそれを彼女だからって理由で理解しなきゃいけないことはないでしょ?
別にバレード素人の彼女だっていいじゃない。
澪は澪なりに考えてテツさんを支えようとしてるんだから。
どうしたらテツさんを支えられるか、そう考えてるだけでテツさんは嬉しいだろうし十分でしょ」
「…っ未来さまぁーーーー!!!」
「ちょ、ちょっと!……全くこの子は」
未来が仏様に見えてつい抱きつく。
そうだよね。
別にテツがバレーをしてるから彼女のあたしはバレーを知らなきゃいけないなんてことはない。
あたしはあたしなりの方法で、ド素人なりの方法でテツを支えればいいんだから。
「てかいつもそうやってたじゃない。
お守り作ったりテツさんに言葉かけて背中押したり。
マネージャーに言われたからって今さら迷うな…ったく」
「うっ…すんません……」
分かったら帰るよ。
未来神様…じゃなく未来に引っ張られながら教室を出ると向かいから見知った人が走ってきた。



