テツ完全に"でしょ?"って言ったよね?
まるで入ってるのを知っていたかのよう。
ここでふと思い出すのは謎に毎日見るテツが寝てるあたしの頭を優しく撫でる夢のこと。
もしかしてこれって夢じゃなくて、ほんとに毎日テツが朝練に行く前にあたしのところに来て、あたしの寝顔を見ていってるってこと?
そして今日はあたしの部屋にあるカバンに自分のタオルを入れたってこと?
「……~っ」
「澪、顔がリンゴみたいに赤くなってるよ」
こんなことされて顔が赤くならないはずがない。
だってこうやってわざとあたしのカバンにタオルを入れたってことは、テツもあたしに会いたがってくれてるってことでしょ?
あたしと同じように"寂しい"って思ってくれてるってことでしょ?
そう考えたら顔が全身が熱を帯びないはずがない。
こうしてタオルをテツに届けるという口実をもとに、あたしは放課後バレー部が練習してる体育館に向かうことになった。



