ユキさんやメイリンさんにはあんなこと言ったけど……
「……テツが足りないよ~…」
学校の食堂の机に伏せる。
そんなあたしの向かいの席では今日のランチメニューである麻婆ラーメンを黙々と食べる未来。
「そうやってテツさんに言えばいいじゃん。
即行襲ってくれるよ、絶対」
「ばっ…!言うけないでしょ!?」
そんな誘うようなセリフ簡単に言えたらこんな苦労してないし!
てかそんなセリフ死んでも言えない!
「でもテツさんが足りないのは事実でしょ?」
「うっ…それは……まぁ、…そうだけど……」
実際、テツがあたしの夢に出てくるほどあたしにテツが足りない。
テツがあたしが寝てるところにやって来て、優しく頭を撫でてくれる夢をほぼ毎日見ている。
こんなにテツの近くにいるのにテツの夢を見るなんて……
「もうテツさん依存症だよね、それ」
「ちょっと変な病名つけないでよ!
それなんか変態っぽくて嫌なんですけど!?」
「変態っぽいっていうかもう変態でしょ?
テツさんが足りないって言ってる時点で変態だよ」
症状はテツさんが足りないことによる欲求不満と、テツさんが足りないことによりテツさんの夢・幻覚を見る。
とか未来は勝手にテツ依存症について思考を広げている。
てかテツの夢は見ても幻覚は見てないから!



