「こーんばーんはー」
入ってきたのは笑顔の巨人だった。
固まってるあたしを見てニヤニヤと笑っている。
「あり?もしかして驚いた?
どっきり大成功。いえーい」
「いえいじゃないわ!
普通に玄関から入ってきなさいよ!」
あたしの恐怖感を返してほしい。
その辺にあったクッションをテツに投げつけて、夕飯の準備を始めた。
今日はベタに鮭のムニエルと切り干し大根の煮物、貝柱で出汁をとったお吸い物、あとはサラダとテツの大好物のプリン。
「お、俺の大好きな切り干し大根の煮物、作ってくれたんだ」
「昨日のを温めただけだけどね」
言ってからしまったと思った。
昨日のなんて言ったら、テツが食べに来ると思って作ったって言ってるようなもの。
恐る恐る向かいに座るテツを見るとテツは頬杖をついてニヤリと笑っている。



