家に帰って夕飯を作っていたら時間は思ったよりも早く進んで、気付けばテツが帰ってくる時間だった。
ソファーに座ってテレビを見ながら帰ってくるのを待つ。
"夕飯食べ終わったら、澪も食べていーの?"
さっき言われた言葉がずっと頭の中をグルグルとリピートしてる。
テツがどんなつもりで言ったのかは分からない。
でもこれ以上、期待させるようなこと言わないでほしい。
だってテツには好きな人がいるんでしょ?
だからやめてよ。
あんな誤解させるようなこと言って、あたしを惑わさないで。
「…え?」
誰もいないはずの2階から物音がした。
もしかして窓閉め忘れてた!?
あたしの部屋の窓はテツが出入りできるように基本鍵はかけない。
学校行く時はかけるけど、すっかり忘れてたっぽい。
ゆっくりとした足どりで階段を降りてくる、犯人。
怖い……!
ソファーに身を固くしてリビングのドアを見つめる。



