「…夕飯食べ終わったら、澪も食べていーの?」
「…っ!?」
い、今なんて言った!?
あたしを食べる!?
一気に体内の水分が沸騰したように、体が熱くなる。
そのうちに止まってしまいそうなくらいに心臓の鼓動が速い。
テツの顔は見えないけど、きっとニヤリと笑ってるはず。
「…い、いいわけないでしょ!ばか!」
テツの顔を見ずに肩に置かれた手を振り払って全速力で走る。
幸いテツは追いかけて来なかった。
道の途中で立ち止まってしゃがみこむ。
顔が熱くて、真っ赤なところを誰にも見られたくなくて腕に顔を伏せた。
なんで。
なんでテツは何とも思ってないあたしをこんなにドキドキさせるの?



