今日の試合のことをテツと振り返っていれば、カツカレーはあっという間に完成した。
「…ん、よし」
味もいいし、完成。
さてあそこで横になってテレビを見てる巨人に手伝ってもらうか。
「テツ。ご飯出来たからサラダとか運んでよ」
「……」
キッチンとリビングの距離はそんなにないはずなのに、テツからの返事がない。
今までこの距離で話してたから聞こえてるはずなんだけど…
もしかしてめんどくさいからわざと無視してるな?
「ちょっとテツ!ご飯食べたいならちゃんと手伝っ…て…」
大声で怒鳴ってやろうと思ってリビングの方へ行けば、そこにはソファーに横になって寝てるテツがいた。
気持ちよさそうにテレビのリモコンをぬいぐるみのように抱き締めて眠るテツ。
テレビのリモコンになりたいなんて変態のようなことも少し考えたけど、それよりも今日の試合でかなり疲れたんだという考えが勝った。
フルセットで戦って、どのセットもデュースに持ち込むほど接戦だったもんな。
でもどの場面でもテツは…
「……一番かっこよかったよ」
カツカレーはテツが起きてから食べようかな。
とりあえずカレーの入った鍋に蓋をしてテレビでも見てようと立ち上がる。



