お父さんのメッセージにイラついていると、丁度あたしの肩に寄りかかってきたテツがそのメッセージを見ていた。
それを見たテツが怪しい笑みを浮かべたのは言うまでもない。
「お、なになに。澪がお祝いしてくれんの?」
「お祝いというか夕飯作るだけだし」
まぁ、初戦突破したからお祝いになるんだろうけど自分からお祝いしてあげるなんて言えるような性格じゃない。
テツはふっと笑って繋いでいる手に力を入れてあたしの低い肩に頭を乗せてきた。
「…それでも俺にとっては十分なお祝いだから」
「……っ」
そんなこと言われたらたくさんテツの好物ばかり思い浮かんでしまうあたしは、気持ちは祝う気満々になっている。
チラッとテツを見ると寝息をたてて眠っている。
今日のテツはいつもより一段とかっこよかったな。
ああやってバレーに全力になってるテツが、あたしは一番好きかもしれない。
何かに全力になって汗かいて頑張るテツの姿にあたしは何度も恋をしている。
なんてこと口では絶対に言えない。
だからこうやってテツに寄りかかって一言いうんだ。
「……お疲れ様」



