テツと別れて観客席に戻り、未来の隣に座る。
「…テツさん、さっきとは別人みたい。
澪ちゃんは一体どんな魔法かけたの?」
「な、何もしてないし!ただ…」
ただあたしは言いたいことを、自分の思ってることを言っただけ。
テツのこと誰よりも信じてるから。
そして試合開始のホイッスルが鳴り響いた。
さすがは関ヶ原の戦いと言われるだけあって、両校一歩も譲らない接戦となった。
テツが点を決めれば三輪田くんが次で取り返す。
これが何度か繰り返された。
あたしは周りの声援に乗ることなく、ただただ祈るように見守っていた。
1セット目、24対22でテツ達がセットポイント。
三輪田くんのスパイクを木嶋先輩とテツのダブルブロックで返した。
「やった!未来!やったよ!」
「まずは1セットね。
最初のセットでこれだけの接戦じゃ、体力勝負になりそうね」



