トーナメントの線を辿っていくと、原高の一回戦の相手は関ヶ峰となっていた。
嘘…
初戦が三輪田くんの高校と…これって…
「初戦が関ヶ原の戦い…か……」
隣にいた麗さんが呟いた言葉が、ずっと頭の中をリピートしていた。
そしてもう一つ忘れられないのが、初戦が関ヶ峰と知った瞬間に力の入ったテツの背中。
すぐ三輪田くんを意識したに決まってる。
大丈夫かな、テツ。
ここから春高に向けて過度な練習しなきゃいいけど……
「……はぁ」
モップがけをしていた手と足を休めてため息をつく。
「澪」
「わ、…何?」
モップの柄の部分を持っていた手を背後からテツに握られる。
気配なく近付いてきたから思わず肩を揺らして驚く。
振り返ろうとした矢先にテツの体があたしの背中に密着して、体が固定されてしまう。



