声をかける勇気を出した瞬間に、悪魔は笑いながらやって来る。
「兼ちゃ~ん?何サボって女の子にナンパしてんのよーオレも混ぜろ!………って澪ちゃんじゃん!」
「…はぁ」
よりにもよって反塚先輩の影分身と呼ばれるほど反塚先輩に性格が似てる2年生の成宮先輩がやって来てしまった。
兼田先輩もこのくだりがヤバいと感じたのか、頭を抱えてため息をついた。
「おーい、テツー!お前の嫁来てんぞー!」
成宮ぁぁぁぁーーっ!
やっぱり!やっぱりそう呼ぶと思ったよ!
成宮先輩の声で体育館中の視線が一気にあたしへと向く。
その中には小橋くんのものもある。
「あ、みーおー!
なになに?俺のかっこいいとこ見に来たの?」
こっちに手を振りながら走ってくる巨人はニコニコ笑顔で、ものすごく気持ち悪い。
テツの問いにはもちろん即答で違うわ!と答えた。



