「ねぇ、ほんとに何もなかったんだよね?」


「あ?だから何もしてねぇって言ってんだろ。
澪ちゃん、しつこいと嫌われるよ?」


「うっさい!あんたの日頃の行いが悪いから怪しまれるんでしょ!」




テツが手厚く看病してくれたおかげで、風邪は目が覚めたらよくなっていた。




あたしはテツにプレゼントをあげて満足したのかいつの間にか寝てしまって、起きたら新しい寝巻きを着て寝ていた。




今はあたしが寝てからテツが何かしてないかを問いただしてる。




なんせ奴はいたずら好き。
何も起こらないことの方が怖い。




かれこれ10分テツの部屋で問いただす。
でもテツから返ってくる返事は変わらない。




「ほんとに何もなかったんだね?信じるからね?」


「あのときは何もなかったけど、それより前に澪がこんな嫌らしい写真を撮ってることは分かった」




テツを信じようとした矢先の爆弾投下。




テツが見せてきたのはオネェカフェで反塚先輩に撮らされた上目遣いのあたしが写るチェキだった。




「うそ!?なんでテツが持ってんの!?ちょ、返して…!」


「やーだ。これ俺がもらったもんだし」




ここから数日はいかにしてテツからこのチェキを回収するか、テツと格闘したけど、テツには勝てずに終わった。