「…誕生日おめでと、澪」
ついでな感じがしてた誕生日を大好きなテツに一番最初に祝ってもらえた。
こんな幸せなことがあっていいのだろうか。
「恋人にネックレスを贈る意味、知ってるか?」
「え、…なにか意味あるの?」
涙と共に出てきた鼻水をかんでいると、テツはあたしの首元に輝くネックレスに触れる。
ただプレゼントとして贈るだけじゃないの?
あたしは首を傾げてテツをじっと見つめる。
テツがニヤリと笑ったかと思うと、ネックレスを軽く引っ張られあたしの体は前のめりになってテツに近付く。
「"相手を縛っておきたい"、"独り占めしたい"。
だからこれは首輪。
澪は俺のものっていう証の首輪」
首筋を撫でる手がくすぐったい。
テツが触れるところから熱が上がっていく。
だから首輪って言ったんだ。
これはあたしがテツの彼女であり、テツのものであるという証。



