「あー、俺今日誕生日なんだけどなー。
澪の手作りケーキとか料理とか楽しみにしてたのになー。
どっかの誰かが風邪引いたせいで台無しになったなー」
「さっきと言ってること違うけど!?」
気にすんなって言ってたのはどの口だ!?
でもテツの誕生日を台無しにしてしまったのは事実で何も言えない。
ちょうど着替えたいとか思ってたし……
「……何もしないって約束するなら、背中拭かせ…ください」
拭かせてあげると言おうとしたけど、それだと上から言ってるみたいで、テツに何か言われそうだったから敬語でお願いをする。
テツは待ってましたとばかりに笑って、あたしが渡したタオルを濡らしにいった。
その間に着替えをタンスから取り出す。
何もしないと約束させたものの、あたしすごいこと頼んだな。
こんな大胆発言をしたのは風邪のせい、風邪のせいと言い聞かせてテツを待つ。
しばらくするとどうしてバケツがある場所を知っているのか分からないけど、テツはバケツにお湯をいれて戻ってきた。



