「そういえば、部活は?」
起き上がってテツが買ってきてくれたカットフルーツを食べていると、ふと思った。
この時間なら部活をやってるはずなのに。
テツは漫画を読みながら顔を上げずに答える。
「あー、木嶋センパイが『集中できずに怪我するくらいなら帰って看病してこい』って言われて、体育館追い出された」
完全にあたしのせいじゃん。
学校行ったら先輩たちに謝らないと。
でもその前に……
「テツ、ごめんね。
せっかくの誕生日なのに、こんな形になっちゃって……
ほんとはケーキやテツの大好物ばかりの夕飯作ってお祝いしたかったのに」
風邪なんかひいてなければ、きっと今頃テツと二人で誕生日会をやってたんだろうな。
そう思うと悔しくてまた涙が出そうになる。
すると床に寝そべっていたテツがいつの間にかベッドに座って、俯くあたしの頬に優しく触れてきた。



