重いと言えばテツは更に体重をかけてくる。
なんなの!?
もっと風邪を悪化させようとしてるのか!こいつは!
「あのさー、俺朝からちょー大変だったの分かる?」
「はぁ?そんなの知らないし…」
だって今日は朝からテツと会ってないし、LINEもしてないし。
「まず朝にお袋と親父の口塞いで、一人で登校したら飛び込んできた反塚先輩や他の先輩達の口も塞いで、教室でも休み時間は誰とも話さずに寝てたんだよねー」
え、なに?
ついに孤独に生きようとしてるの?
てかおじさんとおばさんと反塚先輩や他の先輩達の口塞いだって…殺す気なの?
そのうちあたしの口も塞ごうとしてるんじゃ……
そんなあたしの変な妄想はすぐにかき消された。
「だから今日は誰からも言われてないんだよな、おめでとうって」
「えっ……」
テツの重さなんて気にならないくらいに驚いて、体は自然とテツの方を向いていた。
ニッと笑ってテツの顔が近付いた。



