俺が制止する前に反塚先輩は、鉄也と小橋のところへ近寄る。
危ない予感を感じて俺も反塚先輩のあとに続く。
「澪ちゃん不足のテツにこれをやろう!」
「は?何すかこれ」
反塚先輩が鉄也に渡したのは一枚のチェキというやつ。
それを見て鉄也が固まった。
ふと盗み見ると、反塚先輩とメイド服を着た少女が写っていた。
これ、もしかして……
「センパイ、澪のバイト先知ってたんすか?」
「いや、たまたま成宮に連れていかれたカフェに澪ちゃんがいたんだよ!
澪ちゃんはバレてないと思ってたみたいだけど、俺の目はごまかせないね!」
鉄也が澪といって確信した。
やはり反塚先輩と写っているのは大河だ。
黒髪のしかもツインテールだったから一瞬他人かと思ったけど、鉄也が大河だというなら絶対彼女は大河だ。
「へぇ、澪と写ってるセンパイ楽しそうっすね~」
「…ってちょっとテツくん!?
なんで半分に破って俺の部分をシューズで踏んでんの!?
仮にも俺、先輩なんだけど!?」
「あ、すんません。ムカついて、つい」
「ついじゃねぇよ!そうやってぐりぐり抉ってる時点でわざとだろ!
ちょ、やめてテツくん!俺の顔がハチャメチャになってるから!」
涙目で鉄也の足にすがるこの人は、一応俺達の先輩。



