「…なぁ、小橋。どうして空は青いんだろうな」
「それは考えたこともなかったです!なんでですかね…」
「俺もつい二週間前までは考えたことなかったけどな、ふと思うと不思議だよな。
夜になればこうやって真っ暗になるのも不思議だよな」
「そう言われてみればなんでですかね?」
「はぁー……澪に会いてぇな」
結局行き着くのはそこか。
馬鹿みたいな会話から最終的に大河の話題になるのがここ二週間も続いている。
大河は二週間くらい前から短期でバイトを始めたらしく、ここ最近はそればかりで鉄也は大河に会えてない。
だからああして空を小橋と見上げては大河のことを考える毎日。
大河のことだ、きっと鉄也への誕生日プレゼントを買うためにバイトしてるんだと思うけど。
馬鹿な鉄也はそれすら気付いていないよう。
鉄也を見ているとふと肩に何かが置かれる感触がした。
隣を見るといつの間にかドヤ顔の反塚先輩が立っていた。
「俺に任せて、兼ちゃん」
いや、それ嫌な予感しかしないんですけど。



