テツは特に興味なさそうに「へぇー」とだけ返事をしていた。
「テツこそどうしたの?
いつも帰りが別々だとお迎えなんて言わないのに」
「あ?澪に会いたかったからに決まってんだろ」
そんなのお迎え待ちなんかじゃ分かんないし。
って言ってやりたかったけど、会いたいって思ってくれて嬉しいから言わないでおいた。
そしてふと尋人さんのLINEの内容を思い出す。
「あ、そうそう。
あたし今度短期のバイトすることにしたから、しばらく一緒に帰れない」
「は?なんでいきなりバイトなんだよ?金ねぇの?」
お金がないのは事実だけど、テツの誕生日プレゼントを買うためにバイトするなんて言えないし。
「確かにお金はないけど、やってみようかなと思ってさ!」
「……へぇー。
金ねぇなら貸してやるのに、利子つきで」
「そのイヤらしい手の動きは何?」
テツはニヤニヤと笑って指を高速でくねらせる。
テツの言う利子は絶対お金じゃないなと確信する。
だったら余計バイトして稼いだ方がいいわ!



