「ごめんね!寒かったでしょ?」
「ん、いや?練習の後だからあったけーし」
「でも手冷たいよ!」
冬に入りかけのこの時期の夕方はよく冷える。
テツはただでさえバレー部の大事な選手なんだから、汗が冷えて風邪を引いてしまっては困る。
テツの手を両手で温めてると、そのまま片方を手を繋がれた。
「いーの。澪ちゃんのちっせー手で隅々まで温めてもらうから」
「小さいは余計だわ!しかも言い方がなんかイヤらしいわ!」
テツの大きな手に比べたら小さいに決まってんじゃん。
手を繋ぎながらあたしとテツは歩き出した。
「にしても来んの早かったな。どっか寄り道してたのか?」
「あー、最初未来と尋人さんのところに行ったらたまたま麗さんがいて、三人でしょ…じゃなくて近くの百貨店行ってたの」
危うく勝負下着を見にって言いそうになった。危なかった。



