「…澪。昨日テツさんと何かあった?」
「へ?いや……」
爆睡する小橋くんを見ながら未来が聞いてきた。
あたしの両親とテツの両親は気持ち悪いほど仲が良くて、よく4人で外食や旅行に行ったりして、テツと2人で夕飯を食べることがたまにあるけど昨日は違ったし。
一応、テツの好物である切り干し大根の煮物は作ったけど。
あとテツとあったことといえば昨日は……あ。
「……そういえば昨日の放課後、小橋くんと下駄箱まで帰るところをテツが見てたらしくて小橋くんのことを聞かれたくらいだけど…」
放課後にいきなり後ろから抱きつかれて、小橋くんのこと聞かれたんだった。
小声で言ったことは結局なんて言ったら分からなかったなー。
「…あー、なるほどね。それか」
「え?これが原因なの!?」
確かにちょっと怒ってる感じの声だったけど…
そもそもなんで小橋くんに当たったの?
あの時小橋くんがテツに何かしたってわけじゃなし。
小橋くんはただあたしと話していただけで。
それだけでテツが怒る理由になんてならないはず。



