「由美子さん、お世話になりました」
「ありがとうございました!!」
木嶋先輩の挨拶に続いて部員全員でお礼を言う。
「何だか寂しくなるね~。
こういう機会じゃなくても、近く来たらいつでも寄っておくれよ!」
由美子さんは素敵な笑顔であたし達を見送ってくれた。
「澪ちゃん!てっちゃんとお幸せにね!」なんて去り際に言われて顔が赤くなりながらも頷いた。
バスのところへ行くと、関ヶ峰の皆さんが待ってくれていた。
「麗さん、澪さん!どうかお元気で!オレのこと忘れないでくださいね!?」
「え、あ、はい…」
「嫌でも忘れられないわ、あんたの顔」
坊主頭の二年生、武智先輩は一目散にあたしと麗さんのところに駆け寄ってきて号泣しながらそれぞれを手を握ってきた。
あまりにも力強くてあたしと麗さんが困ってると、テツと木嶋先輩がすぐに手を離してくれた。
「うちの坊主がごめんねー?
道中気を付けて帰ってね、大河さん、向坂も」
「ありがとうございます!」
反塚先輩似の紳士、古場(コバ)先輩は武智先輩をガッシリと押さえつけながら王子様のような笑顔を見せた。
笑顔は爽やかだけど、やってることはほぼプロレスというのが何とも言えないけど……



