その様子を見てると木嶋先輩と麗さんが二人してあたしを見た。
え、何?あたし?
訳が分からずにいると、いつの間にか木嶋先輩と麗さん、兼田先輩があたしのところにやって来た。
「…大河。鉄也が暑さにやられて倒れたそうだ」
「え!?テツが!?」
驚いたけど、あんなに練習してれば当然だと頭では冷静に理解していた。
「悪いけど大河、様子見てきてくれないか?
俺は体育館の片付けとかしなくちゃいけないし。
鉄也なら布団で寝かせといたから」
「あたしが、ですか……?」
もちろん出来ることなら今すぐに走り出してテツの傍にいたいし、看病してあげたい。
でも今の状況じゃ、テツが目を覚ました時に何言われるか。
きっと出てけって言われるのがオチだろうな。
悩んでいると麗さんがあたしの肩に優しく触れた。
「鉄也はきっと起きたら澪ちゃんがいてくれた方が安心すると思うよ?」
だから、ね?
麗さんに説得されると断れないというか、有無を言わさないというか。



