「…にしても方向音痴気味の澪ちゃんが一人でよくここまで来れたな」
「気味って何よ気味って。
あんたの想像通り迷って三輪田くんに……あれ、三輪田くん?」
テツが何度も助けてくださいと言うものだから仕方なくクーラーボックスを退けてやる。
三輪田くんに案内してもらったと言おうとしたら三輪田くんがまだいないことに気付く。
まさか暑さにやられて倒れてる!?
さっき来た道を引き返そうかと思ったらゆっくりとした足どりで三輪田くんが入ってきた。
「あ、来た!三輪田くんごめんね、置いてっちゃって!」
「……………大丈夫ッスよ……」
まだ来たばかりだけど一応三輪田くんにもアイスとドリンクを渡した。
こっちをじっと見てるテツの視線を感じて、テツと三輪田くんが初対面だと気付いた。
「テツ!この人komuraでテツと同じページに載ってたほら!白羽根の貴公子だよ!
三輪田くんがここまで案内も兼ねて一緒に来てくれたの」
「……へぇー」
あれ?
せっかく説明したのにテツの返事がそっけないというか、なんか怒ってる?
そしてなぜかあたしを見ずにずっと三輪田くんを睨んでる。



