「…………元々この話し方だから……気にしないでください…ッス」
なんか"ッス"のつけるところがおかしい気がするけど、いいか。
そして会話が終わってしまった。
身長のこととかバレーのこととか色々聞いてみたいことあるけど、いきなりたくさん聞いても迷惑だよね。
何を聞こうか悩んでいると、三輪田くんがチラッとあたしを見た。
「…………オレが怖くないの……?」
「怖い?三輪田くんが?」
いきなり言われてよく分からず、三輪田くんが言ったことをそのまま返してしまった。
三輪田くんはまたあたしをチラッと見ると、またすぐに前を向いてしまった。
「…………オレこんな見た目だから……よく怖がられるんスよ。
特に女子には……逃げられるッス…」
なんだろう。
三輪田くんと会って間もないけど想像できてしまうのが恐ろしい。
でもあたしは…
「あたしはそんなこと思わなかったよ?
むしろたくさん話聞いてみたくて、あたしの方がたくさん聞いちゃって怖かったでしょ?ごめんね?
あ!体育館見えてきた!三輪田くんありがとう!」
三輪田くんが持ってくれてたクーラーボックスをまた持つと、早くテツに会いたくて体育館へ速足で向かった。
三輪田くんが立ち止まってあたしの後ろ姿を見てるなんて気が付かないほど、テツに会いたい気持ちが大きかった。



