「今年は由美子さんの手伝いをしてくれる人を連れてきたんです。
大河!ちょっと来てくれ」
「え、あ、はい!」
木嶋先輩の様子をじっと見てたらいきなり呼ばれて返事が遅れた。
慌てて靴を揃えて木嶋先輩と由美子さんと呼ばれる女性のところへ駆け寄る。
「この子です。
二泊三日、由美子さんの手伝いをしてもらう……」
「大河澪です!
よろしくお願いします!」
「…こちらこそ助かるよ!私は由美子って言います!
由美子とか女将って呼ばれてるけど、好きに呼んでくれて構わないから!
にしても…大河……澪ちゃん……?」
「……っ?はい、そうですけど…………」
由美子さんはあたしの名前をどこかで聞いたことがあるような言い方で繰り返した。
しばらく由美子さんは首を傾げて考えて、数秒後には「あー!」と大声を出してあたしを指差した。
「澪ちゃん、あんたが噂のてっちゃんの嫁ちゃんかい!?
いやー、こんなすぐ会えるとは嬉しいねぇ」
え、待って。どういうこと?
なんで由美子さんがあたしがテツの嫁って知ってるの?
答えは簡単か。
あいつが言ったんだ、去年来た時に。



