合同合宿当日。
バスに揺られながら段々痛くなってきた右肩を見る。
その理由はテツがあたしの肩に頭を預けて爆睡してるから。
夏休み中もほぼ毎日練習してたもんね。
「低い枕だけど、我慢するわ」
と嫌味を言いながらあたしの肩に寄りかかってきた。
ほんと、一言二言余計なのよ。
手もちゃっかり握ってるし。
途中何回かトイレ休憩あったのにいけなかった。
ため息をついてふと外を見る。
そこにはあたしたちの地元にはない光景が広がっていた。
「…わ、う…………」
「海だーーー!」
なんでこう、あたしが言おうとしたことを先に言うかな反塚。
前の座席で異様にテンションの高い反塚先輩。
ちなみに前の座席は反塚隊の二人という最悪の環境。
こんなにうるさいのにテツ、よく寝れるな。
「成宮、覚えてきたか?夏の三原則」
「もちろんっすよ!夏と言えば、"海"、"ビキニ"、"女"ですよね!?」
「良くできた!さすが俺の分身!」
待ってそれおかしい。
夏の三原則のうち二つが女なんですけど。



