テツが背後からあたしの顔を覗き込む。
「澪、料理できるだろ?だから俺が推薦した」
あぁ、こいつか。全ての始まりを作ったのは。
テツが推薦して先輩たちも良いアイディアだなんて賛成して、即行動派の反塚隊があたしを探しに来た…大方そんなところだと思う。
関ヶ峰高校って確かここより南の方だよね?
しかも県外。
暑いんだろうな、ここより。
自ら暑いところに行きたくない。
「…一緒に来れば、俺と離れて寂しくなることないけど?」
「……っ」
ズルい。
そんなこと言われたら暑さのことなんかどうでもよくなる。
きっと暑いのが嫌だから断ると思ってテツはあたしに囁いたんだ。
全てお見通しって顔して笑っちゃってさ。
それがまた図星だから何も言えないんだよ。
「あ、あたしでよければお手伝いします…!」



