なんて呑気なことを考えていて、反塚先輩に腕を掴まれたのに反応が遅れてしまった。
成宮先輩はいつの間にかあたしの荷物を持ってる。
「そういうことだから、行こう!」
「そういうことってどういうことですか!ちょっと先輩!」
「お前ら春高予選頑張れよー!澪、会計は次来たとき一緒でいいからなー!」
尋人さん!?
そう言わないで助けてよ!
女子高校生が男子生徒二人に拐われそうになってるんだから!
あたしの思いも虚しく、あたしは反塚隊に拉致されて暑い暑い学校へ。
「みーおーちゃーん」
「わ、テツ!抱きつかないで!暑いからやめっ……」
あたしの反抗もテツには無意味。
テツに抱きつかれてそのまま体育館の床に倒れる。
「あー、あちー」
「そういうなら抱きつくな!」
引き剥がそうとしてもテツは暑いと言いながら離れようとはしなかった。
こっちまで暑さが伝染してくるからやめてほしい。



