数秒口づけて、離した。
これ以上は呼吸も胸の鼓動も苦しかったから。
絶対、顔真っ赤になってる。
キスした後はテツの顔が見れなくて、つい横を向く。
「…こ、これで満足……?」
テツの唇の感触がまだ残ってて、感じたくて自分の唇に自然と触れた。
するとその手をテツに掴まれた。
「……だめ。足んない」
「え…っ?ちょっと……!」
そのまま手を引っ張られ、近かったテツの家に入らされる。
テツが先に靴を脱いだのを見てそれにならってあたしも靴を脱ごうとしたら、あたしが靴を脱ぐのを待たずに抱き抱えられる。
廊下と階段は暗くてテツの顔が見えない。
そのまま二階のテツの部屋に入り、下ろされた。
「テツ靴……っ、ん……」
靴脱がないと。
その言葉はキスによって言えなかった。
後頭部を優しく固定されて部屋のドアに押しつけられる。
逃がさないとばかりにあたしの脚の間にテツの脚が入り込んできた。
カチャリ
キスで何も考えられなくなる前に、ドアの鍵が閉まる音がやけに響いて聞こえた。



