「大河さん!おはよう!」
「おはよう小橋くん!朝から元気いいね」
テツへの苦しい思いも彼の眩しい笑顔でどこかへ吹き飛んでしまう。
隣の席の小橋くんはあたしにとってはゆるきゃらみたいな癒し的ポジション。
テツと同じバレー部だけどテツとは正反対で、明るく清潔感のある少年って感じだ。
小橋くんは遅刻ギリギリではないのに走ってきたのか、頬を赤くしてあたしから視線を逸らして席に座った。
この光景を未来にまたじっと見つめられた。
何か言いたげなその視線を言いたいことがあるなら言えと目線で返事をする。
「澪は罪な女だね」
「…はぁ?」
また訳の分からないことを言う未来。
そしてまたその言葉の意味を教えてもらえず、1時限目の授業が始まった。



