私は新しい制服に袖をとおす
そのときふと自分の腕を見る

私の左手首にスターチスの痣が月日とともに増えている
スターチスの花言葉は
〝変わらぬ心〟〝途絶えぬ記憶〟

もし"前世"というのが本当にあるのなら
私は相当愛されていたのだろう

「…会ってみたいなぁ」

ぼーっとしてるとスマホから7時30分をしらせる
アラームが鳴った

「学校いかなきゃ」

私は鞄をもち家に鍵をかけ学校へ向かった