闇と光1




「ありがとう。君も敬語使わなくていいよ。あの4人を見なよ!最初っから全然敬語なんて使ってくれないからね」


「はははっ、優さん達があんなに楽しそうなのなんて久しぶりに見ました。愛理さんは凄い人ですよ」


「いやいや何を言うのかね、あたしなんて全然。そう言えば君、名前は?」


「俺トシって言うんです。」



赤色の髪をツンツンと立たせた髪型のヤンキー君はまたもや満面の笑顔を向けそう言った。この子の名前はトシと言うらしい。身長はどうやらなかなか高いらしく、ブルーシートに投げ出した足は長い。体格も優達よりは良さそうだった。



トシからもらった飲み物をごっくんと飲み干す。



「おかわりはいっぱいありますからどんどん飲んじゃってください」



トシがまた空になった紙コップに飲み物をついでくれる。何て気の効く子なんだ。お姉さん涙が出そうだよ。



隼人くん以外に気の効く優しい子を久しぶりに見た気がする。何たって双子の失礼さ加減が半端無くてね。



「愛理さんは優さん達のことを知ってもここにいたいって言ってくれたんですよね。」



トシが飲み物をつぎながら真剣な顔で聞いてくる。あたしはふと空から言われた言葉を思い出し、頭を緩く一度だけ縦に振った。




「空に結構キツイ事言われた時はびっくりしちゃったんだけどね。でもなんか会ったばっかりなのに守りたいって思ったんだ。」


「そうなんですか。」


「学校の事とかね、そういう事は全然まだまだ詳しく無いんだけどね、でもそのうち皆が話してくれたらいいなって思う」


「愛理さん…」


「何て言いながら迷惑になってるだけな気がしてきたんですけどね」



居場所まで提供していただいてますし。