「いつまでおってもええし。嫌やったらいつ出てっても構わんから。とりあえず今日は言うこと聞いて?」




卑怯だと思う。こんなかっこいい顔でそんな優しい事言われたら断れるわけが無い。





「と…とりあえず今日は泊めていただけないでしょーか…」



暗い夜道、あの不気味な桜の木の下を宛もなく歩く事をふいに考えたら少し怖くもなったためあたしは優の提案にぎこちなく頭を縦に振った。



それを聞き翼はうげーなんて言いながら嫌そうに顔をしかめ背中をどっかとソファーの背もたれへと預ける。



隣の空はへぇーなんて何とも取れぬその反応をして不適な笑みをうかべてて。



優はと言えばどーぞどーぞと満面の笑顔で答えてきた。



あたしこれからどうなっちゃうんだろうかーーーーー…。